秋を感じる和歌②

台風が過ぎて束の間の静けさが、夜の帳を一層深くしていきますね。

本日紹介する和歌はこちらです。

 

秋の夜も 名のみなりけり 逢ふといへば 

事ぞともなく 明けぬるものを

 

現代語訳:秋の夜が長いだなんて言葉で言うだけのことだったよう。
愛しいあの方に逢えたかと思えばその夜は何ということもなくまたたく間に明けてしまうのだから。

 

楽しい時間が早くに終わってしまうというのは、いつの時代も同じなんですね。皆さんも楽しい時間はあっという間でしょう。

 

しかし、果たすべき義務を全うするからこそ楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうのでしょう。

 

辛い時間も人生の彩には必要なのかもしれません。